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投資の鉄人がロスチャイルド(Rothschild)について詳しく解説

ロスチャイルド(Rothschild)とは?

イギリス・フランスで金融業を中心に活動しているユダヤ系の財閥。ドイツ語読みで「ロートシルト」と呼び表すこともあります(赤い盾の意味)。

初代のマイヤー・アムシェル(1743-1812年)がフランクフルト・アム・マインで開いた古銭商・両替商に端を発し、ヘッセン選帝侯との結びつきで経営の基礎を築きました。
ヨーロッパに支店網を築き、彼の5人の息子がフランクフルト・ロンドン・パリ・ウィーン・ナポリの各支店を担当、相互に助け合いながら現在のロスチャイルドの基盤を築きました。
特にロンドンのネイサン(1777-1836年)とパリのジェームスが成功を収めました。ネイサンはナポレ
オンが欧州を蹂躙する中で金融取引で活躍し、各国に戦争の資金を融通しました。
また、ワーテルローの戦いでナポレオン敗退の報をいち早く知ると、株取引で巨額の利益を得ました。
一方、ジェームスは当時の成長産業だった鉄道に着目し、パリ~ブリュッセル間の北東鉄道を基盤に事業を拡大していきました。
パリのロスチャイルドは、1870年に資金難にあえぐバチカンに資金援助を行うなどして取り入り、その後ロスチャイルド銀行は、ロスチャイルドの肝いりで設立されたヴァチカン銀行(正式名称は「宗教活動協会」:Instituto per le Opere diReligioni/IOR)の投資業務と資金管理を行う主力行となっています。

ロンドンのロスチャイルドは、政府にスエズ運河買収の資金を提供したり、
第1次世界大戦の際にユダヤ人国家の建国を約束させる(後のイスラエル建国につながる)など、政治にも多大な影響力を持ちました。
日本が日露戦争を行う際、膨大な戦費をまかなうため外貨建て国債を発行しましたが、日本の国力に疑問を持つ向きが多かったようです。そうした中で、ニューヨークの銀行家でユダヤ人のジェイコブ・シフが支援を申し出たため、外債募集に成功しました。
シフの働きはロンドンのロスチャイルド家の意向を受けてのものでした。
その一方では、ロシアの石油開発にも巨額の投資を行っていましたが、ロシア革命が起こると撤退を余儀なくされました。
第二次世界大戦後、その勢力は衰え、かつてほどの影響力は失ったとされていますが、金融をはじめ石油、鉱業、マスコミ、軍需産業など多くの企業を傘下に置いています。
ボルドーの赤ワイン生産者として、最高の格付けを得ている「5大シャトー」と呼ばれるブドウ園のうち2つが、ロスチャイルド家の所有となっています。そのうちシャトー・ムートン・ロートシルトは、ネイサン・ロスチャイルドの3男ナサニエルが1853年に購入したものであり、シャトー・ラフィット・ロートシルトはマイヤー・ロスチャイルドの5男ジェームスが1868年に購入したものです。
1855年の格付けではラフィットが1級の評価を得たものの、ムートンは2級に甘んじました。しかし、ナ
サニエルの曾孫のフィリップの努力により、1973年、異例の格付け見直しによりムートンも1級の地位を獲得しました。
その後もフィリップとその一族は、カリフォルニアの「オーパス・ワン」、チリの「アルマヴィーヴァ」などのワインを手がけ、いずれも高い評価を獲得しています。

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